真に美しい伝統を守るのは人


今日は、

この半年学んでいた中国&台湾茶教室の初級最後のレッスンでした。

講師の今野先生は、
現地にももう何十回と足を運び山奥に入って、
超一流のお茶を作る伝統的な茶農家さんといっしょに茶摘みをし、焙煎をされています。なぜそこまでやるのか?そこにはある茶農家さんとの物語がありました。

講師である今野先生は、大学で東洋史を学び、
深い中国台湾茶の世界に入られた方です。

現地にももう何十回と足を運び山奥に入って、
超一流のお茶を作る伝統的な茶農家さんといっしょに早朝3時に起きて茶摘みをし、焙煎をされています。

(希少な手作りのお茶では、100g数十万円以上なんてものもあるということ)
今日のレッスンでは「台湾で売られている台湾茶の9割が外国産」と聞いてびっくり。

台湾といえばお茶。という産業なので、効率を求めてそうなるのでしょうか。
そんな中、伝統と質を守るために、真の現地産にこだわり、
1枚1枚の小さなお茶葉を摘むこと、手を使って焙煎することなど、すべてを手作業でやり通していたお知り合いの茶農家さんが冷害のあった数年前にお茶ができず、自ら命を絶たれたそうです。

そんなご経験もあるからこそ、本物を探して、いっしょにお茶を作ることで信頼関係を築き、
直接買取り、日本でお茶の教室を開いて物語を話すとともにお茶葉を広めている先生の思いに心うたれました。

こんな風に、伝統を守るのは、やっぱり効率を求める企業ではなく個人なのだと思います。

大切に守られてきた文化には心に響く豊かさがある。

そしてそれは、個人の豊かな心と時間の使い方でしか守っていけないもの。

 

レッスン最後の1煎として飲ませていただいた「東方美人茶」は、
一種類のお茶なのに、まるで花束、ブーケのように複雑で華やかな味わい。
卒業のお祝いの気持ちが伝わり、心豊かになりました。

効率のその先、ハレの日にはいいものを楽しみ、ケの日にはいつも通りの生活に感謝する。

豊かな食生活がまた、日本の当たり前になりますように。